先輩看護師の声 中部療護センター看護師


K.Yさん
2013年入職
N.Nさん
2008年入職
暮らしに寄り添う、働き方
N.Nさん:私は八百津町出身で、現在は富加町に暮らしています。自宅から当院までは車で15分ほど。夫は東京に単身赴任中で、子どもは15歳と11歳の二人です。ほとんど子どもたちと私の三人で生活していますが、当院は通いやすく、時間的にも無理のない範囲で働けているので、家庭との両立ができています。K.Yさん:私は可児市で生まれ育ち、現在は多治見市から通勤しています。小学校2年生の子どもが一人おり、朝は送り出してから出勤、夕方には学童へ迎えに行くという毎日です。子どもとの生活を第一にしながらも、安心して看護の仕事を続けられる環境が整っていると感じています。

療護センターを選んだ理由
N.Nさん:当院(旧・木沢記念病院)には新卒で入職し、消化器や循環器などさまざまな診療科を経験しました。急性期の現場は学びも多く充実していましたが、その分忙しさも大きく、子育てとの両立は思うようにいきませんでした。悩んだ末に看護部長へ相談したところ、療護センターへの異動を勧めていただき、現在はここで8年目を迎えています。急性期と比べると落ち着いた環境の中で働けるため、家庭と仕事のバランスを取りながら、安心して看護を続けられるようになりました。K.Yさん:私は社会人経験を経て看護の道に入りました。高校を卒業してからはホテルのウエイトレスやコンタクトレンズの販売、エステティシャンなど、接客を中心にいろいろな仕事をしてきました。しかし、どこか数字や売り上げを優先する働き方に違和感を覚え、もっと人の役に立てる仕事に就きたいという思いが強くなり、26歳のときに看護学校に入学する決意をしました。
当時、インターネットで見つけた療護センターのパンフレットには、マッサージやアロマテラピー、ハンドリフレといったケアが紹介されており、薬や点滴だけでなく患者さんに直接寄り添うケアができることに強く惹かれた覚えがあります。その出会いもあり、当院の関連看護学校に進学することを決意しました。

小さな変化を見守る、喜びの看護
N.Nさん:療護センターには、日常生活の介助を必要とする方や、高次脳機能障害を抱える方など、さまざまな患者さんが入院されています。急性期のように病状が大きく変化することは少ないのですが、その分、日々の小さな変化に気づき、支えていくことが大切になります。たとえば表情が少し明るくなったり、以前はできなかった動作ができるようになったり。そうした小さな積み重ねを一緒に喜べるのは、この療護センターならではのやりがいだと思います。K.Yさん:ここでは「患者さんを一人で受け持つ」というより、チームで一人の方を支えていくスタイルです。検査や処置も突発的に入ることは少なく、基本的には予定に沿って行われるため、スタッフ全員で準備をして関わることができます。そのため一人で抱え込むという状況がなく、自然と協力し合う雰囲気があります。人間関係が良く、助け合いながら看護ができるので、安心して患者さんに向き合えることが大きな魅力だと感じています。
家庭と仕事、どちらも大切に
N.Nさん:子育てをしながら看護師を続けてきて感じるのは、家庭があってこそ仕事も続けられるということです。私にとって子どもは生活の中心であり、仕事を選ぶ時も常に子どものことを一番に考えてきました。今は高校生と中学生になり、それぞれが自分の道を歩み始めていますが、ときどき「お母さんが医療の仕事をしているから」という理由で進路の話をしてくれることがあります。子どもの姿を通して、これまで続けてきたことが少しでも背中を見せる形になっているのだと感じると、看護師で良かったと心から思えます。K.Yさん:私にとっても、家庭を大切にしながら安心して働ける環境があることが一番の魅力です。子どもの急な体調不良や学校行事などがあっても、師長さんや同僚に相談すれば柔軟に対応してもらえますし、周りも子育てをしている人が多いので、子どもの悩みを気軽に相談できるのも心強いです。こうした環境があるからこそ、子育てと仕事を両立していても「無理をしている」という感覚がありません。当院に入職してから今年で12年目になりますが、家庭が安定しているおかげで、仕事にも落ち着いて取り組むことができ、長く続けていけるのだと感じています。
私たちの一日、働き方のスタイル
K.Yさん:朝は子どもを送り出してから出勤し、8時半に勤務が始まります。まずは清潔ケアや入浴介助からスタートし、その合間に体位変換やおむつ交換、食事介助を行います。午後はリハビリに向かう方の移乗やケアの補助、経管栄養の管理などを行い、夕方には着替えや排泄介助をして一日のケアを終えます。17時には業務が終了し、その後は学童に迎えに行って子どもと過ごす、というのが私の基本的な一日です。N.Nさん:私も同じような流れですが、子どもがなかなか起きなかったり、朝食に時間がかかったりと、出勤前は毎日が小さなバタバタです。ほとんどの場合17時に仕事を終えることができるため、帰宅後は子どもを習い事に送り出したり、夕食を一緒に食べたりしています。また、夜勤は「希望すればできる」という選択制になっていて、私は長期休暇中だけ夜勤を入れるなど、自分や家庭の状況に合わせて働き方を調整しています。

学び合い、成長できる環境
N.Nさん:療護センターでは、急性期のように突然の処置や検査が入ることはありません。予定に沿って進むため、事前に学び、先輩と一緒にサポートに入りながら経験を積むことができます。入職したばかりのスタッフに、いきなり一人で任されることはなく、安心して成長できる環境だと思います。また、患者さんの病状に大きな変化が一度に起こることは少ないからこそ、毎日の観察を通して小さな変化を見逃さない力が養われます。表情が少し明るくなった、目の動きが変わったといったわずかな変化に気づき積み重ねていくことが、自分自身の成長にもつながっていると感じます。失敗や分からないことがあっても、それを次に生かそうという気持ちで取り組めば大丈夫。毎日の繰り返しの中で、確実に力がついていく職場です。
さらに、関連病院である中部国際医療センターとも密に連携しており、研修に参加できる機会もあります。入職後の指導も手厚く、教育面でのサポートが整っているのも大きな魅力です。
K.Yさん:Nさんがおっしゃるように、当院ではいきなり一人で仕事を任されることはなく、常に先輩がそばで見守ってくださるので安心して学べます。以前はまったく別の業種で働いていたこともあり、その分、当院のサポート体制の手厚さを強く実感しています。
新人の頃も先輩方がしっかりついて指導してくださり、とても心強かったのを覚えています。教育やフォローが整っていて、何かあればすぐに相談でき、必ず誰かが力になってくれる。支えてもらえる環境があるからこそ、失敗しても前を向いて取り組めますし、小さなことを一つずつ積み重ねていくうちに、自信につながっていくのだと思います。
一緒に、じっくり寄り添う看護を
N.Nさん:「療護センター」という言葉自体、あまり聞き慣れない方も多いと思います。私自身も入職するまでは、どんな患者さんが入院されていて、どのようなケアや検査をして、どんな一日を過ごすのか、具体的なイメージが持てませんでした。ですが実際に働いてみると、患者さんに寄り添いながらじっくり関わることができ、とてもやりがいのある職場だと実感しています。急性期病棟で培った経験も生かせますし、これから看護を続けていきたい方にとって安心して成長できる環境があります。迷っている方には、ぜひ一度この環境を知っていただきたいです。
K.Yさん:私自身、全く別の業種から看護の道に入りましたが、この職場でなら「人のためにできること」を実感しながら働けています。ブランクがあっても、経験が浅くても大丈夫です。患者さんとじっくり向き合える看護をしたいと思う方に、当院は本当に向いていると思います。私たちと一緒に働ける日を楽しみにしています。
